大阪では久しぶりのワークショップです。今回のお題は木のスプーンと竹の楽器。ほんとうに使いやすい道具のデザイン、美しいかたちとは何でしょう?
アイスを買うともらえる木のスプーン(ヘラ)は、ちょっと貧弱で仕上げが荒い使い捨て。プラスチックじゃ味気ないし、金属じゃ冷たい。
そこで今回はカエデやサクラなど木肌が美しい木を削り、びっくりするほどなめらかな手ざわり口ざわりのスプーンを作ります。
さまざまな木の話をしながら、道具の選び方、使い方、木工の常識を超えた極細密研磨の技法を体験しましょう。
フィリピン北部山岳少数民族の無脂肪ヨーグルトなどアジアン・スイーツの話題も。二日目は東南アジアの竹楽器や江戸時代の民俗楽器作り。ほかにも台所の道具やキャンプで使える竹の鍋、カッポ酒や韓国の竹筒酒、りんごの皮がむける竹ナイフの作り方など、アジアの竹文化について楽しく実践的に学びましょう。
和光大学・多摩美術大学講師 関根 秀樹