カメカメスペシャル
~マナボ☆コラボ 特別企画~ 

甲野善紀先生と光岡英稔先生による日本剣術の身体観を
国井善弥と日本剣術の身体観を紐解く会

講習会概要

甲野善紀光岡 英稔
講師
甲野善紀武術研究家 講師紹介
光岡 英稔武術・武学研究家 講師紹介
講座について

昨年から始まりました『甲野善紀先生と光岡英稔先生による日本剣術の身体観を国井善弥の剣術と身体観から紐解いて行く会』の第四弾が2月23日(金)に開催されます

なんといっても、甲野先生から技をご紹介頂くことはあっても、剣術の形を習えるというのは、日頃のお稽古会では学べない、超レアなお稽古です!

そしてさらに光岡先生によるその形に必要な身体観の捉え方のお稽古もあり、初めての方でもいきなり日本剣術の理解が深まる1日となります!

剣術が全く初めての方でも大歓迎です!

お二人のトークイベントはあっても、お二人による武術の講習会は今まで皆無でした。

なんといっても、甲野先生と光岡先生から剣術を習えるというこの贅沢な時間を真剣にまた楽しく過ごしたい方ならどなたでもご参加頂けます!

みなさまのご参加をお待ちしております。

甲野先生から鹿島神流の基本の形を、光岡先生からは導観法、形の勁道を学べるコラボは、貴重な機会です!ぜひぜひご参加ください。

【服装について】

特に規定が有りませんが、動きやすい格好にて参加ください。

ジャージ、道着、緩めのスポーツ・ウェアなど。

【武具について】

今回の企画では、下記にあるいづれかの武具持参をお願いします。

① 木刀(武道具店で購入できる標準のもの。怪我防止のため鍔付き必須。鍔と鍔止めで200円前後です。

準備出来る方は↓

②鹿島神流の木剣

③鹿島神流又は新陰流の袋竹刀

今回は鹿島神流の最初の型、基本太刀五本と相心組太刀をご紹介下さいます。

基本太刀の稽古には木刀が、相心組太刀には袋竹刀でお稽古されるのが最適です。

鹿島神流の武具はとても高額なので、奨励であり、必須ではありません。

一般の木刀でも鍔をつけて注意していればお稽古可能です。

それぞれのご事情にあわせてご用意ください。

先生方からのメッセージ

(甲野善紀先生)

もう一昨年になる2022年の秋10月の中頃、私にとって畏友でもあり、それ以上の存在でもある光岡英稔師範から、鹿島神流十八代を名乗られていた国井善弥道之師範が遺された剣術が「どういうものであったか、実際にこの技を試みながら検討してみませんか」という、コラボ講習会のお誘いを受け、大いに関心を持ったのだが、私の刀の持ち方が2008年に韓氏意拳の総帥、韓競辰老師からのアドバイスで、私がそれまで行なっていた左右の手の間を離した刀の持ち方から、両手を寄せた持ち方へと変化し、それがすっかり定着していたので、数十年前にかつて私が鹿島神流として学んだ剣術の刀の持ち方とは大きく違っている。

鹿島神流では左手を柄頭ギリギリに持ち、左手全体が柄頭を包むような持ち方をすることが絶対的に求められていたので、「これはどうしたものか」と考え込んでいた。すると、忘れもしない11月6日、身体のことについては数十年来の指導をいただいている、私にとってやはり畏友であり、それ以上の存在である身体教育研究所の野口裕之先生から「刀は両手で持っているようですが、あれは片手は殆ど使わないようにした方がいいんじゃないですか」という、それまで考えてみた事もないご指摘を受け、私の40年以上の武術研究の中で最大の変化がそこから生まれ、刀の持ち方も左右の手を離して持つ事に何の問題もなくなった。

そして、昨年実際に光岡英稔師範とコラボで「甲野善紀先生と光岡英稔先生による国井善弥と日本剣術の身体観を紐解く会」という講習会を行なう事が出来たが、この講習会で一番大きな恩恵を受けたのは他ならぬ私自身だろう。四十年ぶりに本格的に、かつて鹿島神流として学んでいた剣術を見直すことで、「ソの字立ち」といわれる爪先を外に踏み開いた立ち方と、両手を離して刀の柄を握る持ち方が密接不可分な関係となっている事を初めて知り、また片手主体に刀を持つ事から、もう一方の持っている感覚がない手が、実は主役ではないかという考察が得られるなど、想像を遥か上回る収穫がいくつもあった。

そして、いつの間にか「位をとる」というのだろうか、この「ソの字立ち」で「無構」の体勢で迫ることで、体術においても「相手が動きにくくなる」等の影響を与えることが実感され、私自身驚いたのである。

そして、12月の中旬には私が学んだ鹿島神流の教えには全く無かったが、私としてはこの剣術を検討研究した結果生まれたとしか思えない「浮きに浮きを重ねる」という私独自の身体の使い方に気付き、私の剣術が(剣術だけではないが)激変した。

そして、その直後、私が非常に大きな影響を与えられた人物と出会い(初めての出会いではなかったが、4回目で十分時間をとって話を伺った事で、それまで経験した事のないような影響を受けたのである)、あらためて「武術とは何か」という根本的な問いが生まれ、私自身大いに揺さぶられた。

その結果、今は「型」「組太刀」というものを本当に丁寧に正確に行なうことの大切さを実感するようになったのである。

今回、検討したいと思っている「相心」と呼ばれる組太刀は、実力伯仲した者同士の立ち合いのためと言われているが、ある種の申し合わせによる舞いのような動きがあり「いったいこれにどういう意味があるのか」という事が、何よりも私の知りたいところである。

御参加いただく方々の熱意で、ここに何かの手掛かりが得られれば、私にとっても大きな収穫となりますが、参加された方々にとっても一味も二味も違った講習会になるのではないかと思います。御縁を感じられた方の御参加をお待ちしております。

(光岡英稔先生 国際武学研究会 主宰)

この日、何と何十年もの武の盟友である甲野善紀先生と光岡英稔が、何と国井善弥が伝えた剣術の形を見直しながら、参加者にその形の手順や要点などを教伝指導して行きながら習得していただき、そこから日本剣術の要となる身体観を紐解いて行く稽古・講習会となります。

そこで、一部〜三部までの流れを通じて

一部では甲野善紀先生が剣術を始められた頃に習われた国井善弥流剣術の形の基礎の基礎から入り、また今回は相心の太刀を紹介いただきます。

参加者の皆で剣術の形を習い、稽古しながら、この日に取り組む一通りの形を各自のレベルに合わせて覚えて行きます。

二部では、一部で行った形(基本形五本と相心の太刀)を見直しながら、光岡英稔から観た形の意味、形に内包されている勁道(勁導)、身体観などを紐解いて行きながら、それを参加者に習得できる形で提示し、また形に取り組んで見るなどの流れに移って行きます。

三部では、一部〜二部の見解を踏まえながら、甲野善紀先生が日本剣術を習われた当初の形から、如何に進展深化されたかを教えていただきながら、そこの変遷にて生じた身体性の変化を光岡英稔と見直して行きます。これは国井善弥の日本剣術から、如何にして甲野善紀の剣術へと進化したかの!?その進化の過程を甲野先生と共に振り返りながら、国井善弥流剣術の真相へと踏み込んで行きます。

最後の纏めでは、光岡英稔と甲野善紀で近代日本武術史/武道史に多大な影響を与えた「国井善弥の剣術とその身体観」を、その形から振り返りながら「国井善弥、鹿島神流の身体、身体観と、そこに潜在する勁道(勁導)の意味」を紐解きながら“日本剣術の全貌”にも迫って行けたらと考えてます。そこに立ち上がって来る日本剣術の身体観、勁導(勁道)を紐解きながら、日本武術史/剣術史における歴史的瞬間を参加者の皆に目の当たりにしていただきたいと思います。お楽しみに!!

国際武学研究会

代表 光岡英稔

【日程】
11:30~14:30一部基本太刀と相心組太刀のご紹介
15:00~17:30二部導観法、形の勁道の稽古
17:45~20:15三部おさらい(基本太刀、相心組太刀)
※ 1部と2部の間は、食事や休息時間として休憩30分とります。

【参加費】

1日通しクラスとなります。

1日30,000円

※事前振込(お申込み下さった方に振込先をお知らせします)

参加費のお振込みの確認をもって、お申込み手続き完了とさせていただきます。


キャンセルについて

2月8日(木)まで キャンセル料は掛かりません。

2月9日(金)以降 キャンセル料(参加費100%)かかります

但し、返金の際には、振込手数料と返金手数料1,000円を差し引かせて頂きます。

2月9日(金)以降に申込みをキャンセルされた場合には、特別な理由がない限りはキャンセル料(参加費全額)が発生し返金不可となります。

もし何らかの急な事情、特別な理由で直前に参加できなくなりキャンセルされた方でキャンセル料免除を希望される場合には直接キャンセルの理由を光岡先生までご相談の上、お申し出ください。

【会場】
大阪市内の施設(お申込み頂いた方に詳細おしらせいたします)