東京町田の和光大学で2月と6月に「武術と音楽の集い」というのをやりました。
自然や暮らしの中から生まれるさまざまなリズムと音を見聴きし、東南アジア武術やアフリカ、南アジア、東アジアのさまざまな武術に関わる音楽と踊りの映像を見る。
日本人の身体のリズム感、音感がどうはぐくまれ、教育の中でどう阻害されてきたか。
武術とは縁のない人たちにも楽しんでいただけたようですが、今回もいろいろ視聴きしてもらいます。
ただし、ゲスト講師の武術家のみなさんはいないので、手仕事やシャマニズムや民俗芸能などの話が多くなると思います。
あと、今年も7月後半に多摩美術大学で集中講義「絵具実習」をやったので、石や土や虫や植物と絵具の文化史なんかもおもしろい話題がいろいろ。
油絵が14世紀西洋起源でなく、7世紀のアフガン~中国起源という話とか、それを記録した7世紀の密教儀軌(呪術や祭儀のマニュアル)、南伝仏教の話とか。
STAP細胞や早稲田大の博士論文不正が話題なので、ぼく自身が直面した有名作家Sの盗作事件とか、江戸やシベリアの口琴研究でパクリをくり返す東京の有名国立O女子大の修士・ 博士論文不正とか。
この大学には専門家の研究倫理を専門にする名誉教授もいるからまたおもしろい。
学問の世界というのが、いかにくだらないものに満ちあふれているか。
ちょっとかわいいと、なぜバカな教授たちはコロッとだまされるのか。
大学院を出た修士や博士、大学教授という人種の大半が、いかにレベルの低い研究?をしているか、よくわかります。
はやりの体幹トレーニングや運動神経をよくするというコオーディネーショントレーニングではない、民俗的な身体の動きや調整法も体験してもらいましょう。
関根 秀樹